こんちゃ~やんちゃマダムでございます。
日立市に鎮座されている「大甕神社」(おおみかじんじゃ)をお詣りさせて頂いたのだ。神話に残る国譲り。国譲りに「いやだ~!」と、最後まで抵抗した天香香背男(あめのかがせお)は、地域の地主神なのだが、興味深い神話が残っている神社なのだよん♪
▶鎮座地
茨城県日立市大みか町6-16-1
旧町名:日立市久慈町
ざっくりすぎるご由緒
倭文(しとり)神社とも呼ばれている大甕神社。「倭文」とは、古代織物のこと。織物の神様を祀っているゆえんなのだろう。
元々は、石名坂村大甕山の山頂に鎮座されていた大甕神社だが、創建時期は不詳。
昔から残る伝説。それは、、、
天照大神の命により、武甕槌命と経津主命が国譲りに励んでいたわけなのだが、「いやだ~!」と最後まで抵抗したのが、天津甕星(あまつみかぼし)。天香香背男(あめのかがせお)とも呼ばれている神様だ。
だめだこりゃ~ってことで助っ人にあらわれたのが、「建葉槌命」。甕星軍は、巨巌になって抵抗したが、遂に勝利!!国譲りが終了ーーっ。
勝利平定後、建葉槌命はこの地にとどまり、開拓しつつ倭文布を広めていったそうだ。
でかすぎる!天津甕星宿る宿魂石
天津甕星の魂が宿る宿魂石はでかいっ。上から鎖が下がっているので、これを手に持ってよっこらよっこら、、、そうすると!
宿魂石のてっぺんに鎮座されているのは、ご祭神の建葉槌命。悪さをしないように抑えている、ってことなんかな。
建葉槌命(たけはづちのみこと)
猿田彦命(さるたひこのみこと)
勝負運向上、開運招福、海上安全、大漁満足、五穀豊穣など。
建葉槌命は、日本書紀に登場する神様だ。
武甕槌命と経津主命は、大己貴命から国譲りを受けた後、諸々の従わない神たちを誅せられ、、、邪神、草木、石に至るまで皆平らげた。従わないのは、星の神の香香背男だけとなった。そこで建葉槌命を遣わして服させた。
のようなことが書かれている。
別の神話では、「天羽槌雄神」として登場するが、天照大神が天の岩戸に隠れた時、祭祀の道具である織物を作った神様だ。
天津甕星は、元々この地域の地主神。宿魂石のふもとにお社があって鎮座されている。
放し飼いの東天紅鶏
のどかだ~鶏が放し飼いだっ。いや、鶏の中でも「東天紅鶏」という種類で、長鳴鶏なのだが、つやつやしていて人なつっこい。近寄ってくるし、、、(;’∀’)
古事記には、、、
天照大神が天の岩戸にお隠されになった時、長鳴鳥を一斉に鳴かせた、、、のような記述がある。
困った神々は、天の安川に集まって緊急会議を開いたものの、良い案は見つからず、知恵者のオモイカネノカミに相談をすると、「祭りをしましょう。」 まず、ニワトリが集められて一斉に鳴きました。イシコリドメノミコトに鏡を作らせ、タ …
鳥小屋もあって、数羽の東天紅鶏がおり、可愛らしい赤ちゃん鳥が誕生していた。写真を撮ろうとするとお母さん鶏がやってきて子供を隠す、、、子供を守っているんだろうな~やっと撮れたのがこれ!
大甕神社からは海が見える。大漁を願い、祭事では大漁旗が掲げられることが多い。
漁師町ならではの6年に1度の祭事では、御神体を大神輿(八角神輿)に遷して氏子地域を巡行した後に、久慈漁港より漁師達が船団を組み船渡御を行い、宿魂石の根っこといわれる御根様を周回し、還幸するそうだ。
宿魂石の根っこがあるんだ~見てみたいものだわ~
織姫と彦星伝説が残る七夕磯
日立市には「会瀬海岸」がある。「おうせかいがん」と読むのだが、織姫と彦星が舞い降りた!という伝説が残っている。「七夕磯」と呼ばれているそうだ。なんともロマンチック~💛 この伝説が「会瀬」という名の由来にもなっているのだとか。
地主神が星の神様ってことで、7月7日には、甕星祭が執り行われ、神楽も奉納される。19時からの祭典ゆえ、提灯が多数取り付けられて、神秘的な雰囲気に。
大甕神社の地主神は星の神様。ご祭神は織物の神様。2柱が織姫と彦星?とか思ってしまいそうだが、、、ちょっと違うよね、、、(;^_^A 彦星を織姫が封じ込めてることになるわけだしな、、、
境内の神様
鷺森神社(大己貴命、少彦名命、月読命)
鹿島神社(武甕槌命)
稲荷神社(宇賀御魂命)
八坂神社(須佐之男命)
大鍬神社(玉柱屋命)
御朱印
通常御朱印は2種類。
例大祭には、特別な御朱印が頒布される。神玉も頂いた。
アクセス
駐車場は、拝殿の下側じゃ。神門ができて狭くなってしまったな。