国生みを終えた2柱の神様は、神様を生み始めました。
オオコトオシオノカミ、イワツチビコノカミ(岩と土の神)、イワスヒメノカミ、オオトヒワケノカミ、アメノフキオノカミ、オオヤビコノカミ、カザモクツワケノオシオノカミ(風の神)。
オオワタツミノカミ(海神)、ハヤアキツヒコノカミ(水戸神)、ハヤアキツヒメノカミ(水戸神)は、水の神様。
シナツヒコノカミ(風の神)、ククノチノカミ(木の神)、オオヤマツミノカミ(山の神)、カヤノヒメノカミ(野の神)は、大地の神様。
トリノイワクスフネノカミ(船の神)、オオゲツヒメノカミ(穀物の神)、ヒノヤギハヤオノカミ(ヒノカミ、ヒノカグツチ)は、生産に関わる神様。
そして、イザナミノカミが火の神様、ヒノカグツチを生んだ時、悲劇が起きました。大やけどを負ってしまったのです。やけどに苦しみながらもイザナミノカミは神様を生み続けました。
嘔吐物からは、カナヤマビコノカミ、カナヤマビメノカミ。大便からは、ハニヤスビコノカミ、ハニヤスビメノカミが。尿からは、ミツハノメノカミ、ワクムスヒノカミが成りました。
ワクムスヒノカミの子は、トヨウケビメノカミ。伊勢の外宮に祀られている神様です。
そして、イザナミノカミは力尽きて亡くなりました。イザナミノカミの亡きがらを抱えたイザナギノカミは、出雲の国と鳥取県の境にある山に葬りました。
帰ってきて目に飛び込んだのは、元気に飛び回っているヒノカグツチ。「おまえのせいでイザナミが死んだんだ!」そう言うと、持っていた十剣の剣(とつかのつるぎ)で、ヒノカグツチの首を斬ってしまいました。
剣の先についた血が岩に飛び散ると、イワサクノカミ、ネサクノカミ、イワツツノオノカミが成りました。剣の根元に付いた血が岩に飛び散ると、ミカハヤヒノカミ、ヒハヤノカミ、タケミカヅチノカミが成りました。剣の柄に溜まった血からは、タカオカミノカミ、クラオカミノカミが成りました。
ヒノカグツチの頭からは、マサカヤマツミノカミ、胸からはオドヤマツミノカミ、腹からはオクヤマツミノカミ、男根からはクラヤマツミノカミ、左手からはシギヤマツミノカミ、右手からはハヤマツミノカミ、左足からはハラヤマツミノカミ、右足からはトヤマツミノカミが成りました。