蚕養神社
やんちゃマダムやんちゃマダム

こんちゃ~神社マニアやんちゃマダムです。

日立市に鎮座されている「蚕養神社」(こがいじんじゃ)をお詣りさせていただいたのだ。日本初の養蚕神社。案山子の神様、久延毘古命(くえびこのみこと)にも会えるレアな神社だよん♪もちろん、御朱印も♪

大国ちゃま大国ちゃま

▶鎮座地

茨城県日立市川尻町2-2377-1

ざっくりすぎるご由緒

蚕養神社

車がブンブン走る国道6号沿い、茨城県日立市に鎮座されている蚕養(こがい)神社。

このようなことが書かれていた。

その昔稚産霊命が、人皇第七代孝霊天皇の御代五年辛巳春二月初午の日に、蠶養浜東沖磯の上に御神影を現わされて、まことに貴いありがたい御神のお告げがありました。そこで当時の里人達は社を神路の森の、上子山に建てて、日本最初蠶養の祖神として敬い奉ってきました。その浦を豊浦の水門といい、尊神の現れなされた所を蠶養浜といいます。

この辺りは、川尻町なのだが、昔は「豊浦」と呼ばれていたらしい。

そして、ヤマトタケルの東征の際、上総から陸奥へ行く途中、この地に立ち寄り、勝利を祈願されたらしい。3日3晩過ぎて蝦夷へ向かったのだが、戦わずして勝利をおさめたのは、神様のお助けによるものだろう、、、とされている。

え~っと、、、蚕養(こがい)って繭のことだよね?養蚕のことだよね?ヤマトタケルのミコトがお詣りしたんか?それで勝利?う~ん、、、ようわからん(-_-;)

境内の様子

さて、、、鳥居をくぐったところにある建物がお社!と思って手を合わせたのだが、なんか変だぞーーっ。

蚕養神社

アマテラス様が、ワタクシの行き先を導いてくださっているようだ。「ここをゆけーー!」みたいな(;^_^A

導かれるように歩いていくと、石段があり、えっこら、、、登って行くと!

蚕養神社

うおーーっ。すげーーぇぇ~。石段を登った先で待っていたのは、アマテラス様がさんさんと降り注ぐ、まぶしい海💛素敵なところに鎮まっていらっしゃるな~

拝殿、ご神徳

蚕養神社

さっきの建物は、石段を登ってこられない人のためのお社だったらしいわ。歴史を感じる拝殿だが、下の方は新しめ。傷んだ所が補修されたらしい。

ご祭神

稚産霊命(わくむすひのみこと)

宇気母知命(うけもちのみこと)

事代主命(ことしろぬしのみこと)

創建当時は、養蚕の神社だったはずなのだが、いつからかご祭神が変わったらしい。

蚕養神社

隙間からご本殿をチラ見。

境内の神社

蚕養神社
末社の神様

曽保登神社(久延毘古命)

大海津見神社(大海津見命)

秋葉神社(軻遇突智命)

WAO–!すげー貴重じゃん♪と思ったのが、曽保登神社のご祭神、久延毘古命!「くえびこのみこと」と読むのだが、なんと!かかしなのだーーっ。そう、田んぼの見張り番的存在のかかし!

なが~い時間、田んぼで見張り番をしているため、な~んでも知っている!的な存在で、古事記にも登場するものしりな神様なのだ。茨城県に久延毘古命をお祀りされてる神社って、蚕養神社しかないんじゃないかな~全国的に見ても、かなり少ないと思う。

金色姫伝説

蚕養神社

蚕養神社には、ちょっと悲しい伝説がある。

昔、常陸国豊浦の地(現在の小海浜)に、繭の形をした丸木船が流れ着いたのを、この地に住む神官権田夫が見つけた。早速丸木船を割ってみると、中から美しい姫が現れたので、家に連れて帰って訳を聞いたところ、「私はインドの大王の一人娘で金色姫を申しますが、母は早くに亡くなって、今の継母様は、私を憎んで毎日ひどくいじめました。この様子を見かねた大王は、桑の木で丸木舟を作り、宝石のような赤貝で作った首飾りを私の首にかけて船に乗せ、慈悲深い人に助けてもらえることを願って海に流しました。」と、鳴きながら手を合わせました。身振りでそれを知った子供のない権太夫は、それから毎日、我が子のようにいたわり育ててきましたが、丸5年がたったある日、娘は急に泣きながら「私の命も今宵限りとなりました。私の身は、前世の宿縁で、蚕という虫に生まれ変わり、蚕葉(こば)という桑の葉に養われて、宝の繭をかけるまで、4度の衣を脱ぎ捨てますが、これは継母様にいじめられたなやみの衣です。それから、父母恋しと泣きながら糸を吐いて作り、その繭の中に、この身を入れて葬るのです。良い繭を作るには、蚕育て(こそだて)頃と庭起きが、その良し悪しの瀬戸際です。この蚕養作りの首飾りと繭は、助けて頂いた命の恩の置き土産です。」と、蚕養の業を教えて、念仏を唱えながら昇天した。これから日本に、養蚕業は広まったという。

御朱印

蚕養神社

御朱印は、「神峰神社」で頂くことができる。

大国ちゃま大国ちゃま

神峰神社▶茨城県日立市宮田町5-1-1

アクセス

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鳥居の左側を入っていくと、車をとめることができるぞ。

*参考 茨城県神社誌