古事記

オオクニヌシには、稲羽の白兎の時に結婚した妻、ヤガミヒメがいました。ある日そこへ、スセリヒメを連れて帰ってきて正妻にしました。その後、領土を広げながらも、どんどん子孫を繁栄させていきます。

タギリヒメノミコトと結婚して生まれた子はアジスキタカヒコネノカミシタテルヒメノミコト

カムヤタテヒメノミコトと結婚して生まれたのがコトシロヌシノカミです。

ある日、出雲の海岸を歩いていると、海の彼方からガガイモで作った船に乗ってやってくるとても小さな神様がいました。

「誰だ?」聞いてみても、小さな神様は答えません。その時、ヒキガエルの神様タニググが鳴きました。「クエビコなら知っている。ぐえっ!」クエビコとは、田んぼの真ん中に立っている案山子のことです。早速お供の者が、クエビコを担いできました。

船の名は「天の鏡船」。乗っている神様は、カムムスヒノカミの子、スクナヒコナノミコトです。

オオクニヌシノカミがカムムスヒノカミに聞いてみると「私の手の指の間から落ちてしまいました。スクナヒコナノカミと一緒に国を作りなさい。」

2柱の神様は、良い土地があれば農業を教え、住む場所を整え、湧き水からは温泉を作り、病気で困っている人がいれば薬を調合したり、、、中つ国は順調に発展していきました。

ところがスクナヒコナノカミは、やってきた日のように、突然常世の国へ行ってしまいました。

スクナヒコナノカミを失って途方に暮れたのはオオクニヌシノカミ。「この先、私はどうしたらいいのだ?どうやって国を作ればいいのだ?」

その時、海の彼方が光り、やってくる神様がいました。「私を三輪山に祀りなさい。私をしっかりと祀るのならば、一緒に国を作ろう。」三輪山に神様を祀ると、オオクニヌシノカミはついに葦原の中つ国を完成させ、国作りを終えました。

大国ちゃま大国ちゃま

スクナヒコノカミが、日本昔話の「一寸法師」原型だと言われておる。

弁天ちゃま弁天ちゃま

カムヤタテヒメノミコトは、イチキシマヒメと同一視されておりますわ。