小こんちゃ~神社マニア、やんちゃマダムでございます。
ワタクシが頻繁にお詣りさせている神社の1つが日立市に鎮座されている御岩神社。スピリチュアルにもほどがあるだろーーと突っ込んでしまいたくなる神社なのだ。
▶鎮座地
茨城県日立市入四間町(いりしけんちょう)752
ざっくりすぎるご由緒
茨城県神社誌によれば、1630年(寛永7年)、宥増法印(千葉小太郎平吉胤)の創建。
「宥増」って何のこと?ってことなのだが、、、座主名のこと。高野山真言宗総本山金剛峯寺によれば、1世代の座主名は「弘法大師」だ。178代に「宥増」の文字がでてくる。「法印」っていうのは、称号の略。
それはつまり!御岩神社の始まりはお寺だったんだよ~ってことなのだ。
境内、山を歩いてみるとわかるのだが、確かに仏教の色が濃く残ってるわな~神仏習合だったんだわな~って思える。
入四間湯殿権現とされていたのだが、後に徳川光圀公が、御岩大権現と改称したそうだ。明治維新に、神仏分離が実行され、大日堂、観音堂等は取り払われたそうだ。
明治6年になって、御岩神社、他数社が合併し村社に列格。お寺じゃなくって、神社なんだよ~と社格に列せらたのだ。
御岩山は、御岩神社境内にある霊地。常陸風土記では「かびれの峰」とも記載されている岩稜。江戸時代には、水戸藩の出羽三山として信仰を集めており、神仏混合による祭祀で、境内には21の神社や寺院があったとされている。
御岩神社の御祭神は、国之常立神(クニノトコタチノカミ)、大国主神(オオクニヌシノカミ)、伊邪那岐神(イザナギノカミ)、伊邪那美神(イザナミノカミ)、大山祗神(オオヤマツミノカミ)、ほか20柱だが、御岩山全体に祀られている神様の数は188柱!!すげー神社なのだ。
境内の様子
入山前に祓戸神社でお清め
入山する前に、まずは社務所脇にある「祓戸神社」で心身をお清め~スルーしちゃう人が多いんだけどネ。足元が不安な方には、杖の無料貸し出しもあるよん♪
ハートの石
鳥居の両脇には、ハート形の石。1つは御岩神社の方が置いたそうなのだが、もう1つは、いつの間にか置いてあったのだとか。誰だろうね~置いていったのは、、、?ワタクシじゃあないYO。
天狗が鎮まる三本杉
地上から3m程度の所で3本に分かれていることから三本杉と呼ばれているが、その昔、この分かれ目の所に天狗が住んでいた、という言い伝えがある。
まぢかーー!
木の股に住むって、、、住みずらそうに思えるが(^▽^;) どうやって寝るんだろう?天狗は寝ないのか?・・・などど、いらぬ心配をしてしまう、、、。
どうしても、神様を人間と同じように捉えてしまうからなのだろうな~
それは置いておいて、、、この杉の枝や葉などは天狗の分身とされ、持ち帰るとたたりがある!とされているようだ。 三本杉は御神木。触れることができないように囲われている。
祟りがあるかどうかは別として、鳥居をくぐってから山頂に至るまで、境内の石や植物など、すべてにおいて持ち帰りはできない。 もちろん、ゴミのポイ捨てもNG 。食事もNG。まあ、境内のものは、すべて神様の家のものだから、御岩神社に限らず、どこの神社でも同じだ。
朱色が鮮やかな楼門
元々は仏教で使われていたのが楼門。真ん中でひらひらしているのが、、、
葵のご紋だぜい~ちなみに、御岩神社の神紋は「葵」。徳川さんの崇敬が厚かったことが伺えるわね~
楼門の左右には、阿形像、吽形像の金剛力士立像が!楼門天井には、鮮やかな日天図や月天図。こーゆー絵画が多く残っているのも見ものだわね~素敵だ💛
スピリチュアルな参道
御岩神社の参道は長い。鳥居から楼門までも距離があるのだが、楼門からも更に歩くーーっ。
でたっ!楼門を過ぎてすぐのところなのだが、、、神様が通過チウなのかな(^▽^;)
実はワタクシ、この参道がとっても好きなのだ💛 心身が根こそぎ洗われるような感覚。深呼吸をすると、鼻からじわ~っと体中に満ちていくご神気。とてもすっきりして気分が落ち着くんですわ。シャープな印象は、とーい昔、修験の場だったからなのかも知れない。もしかしたら、修験を積んだ人たちが、、、いや、神様が、えいやっ!!と、悪いものを一刀両断!すっきりさせてくれているのかも知れない。
更に歩いていくと、、、斉神社に到着っ。
龍神様が睨みをきかせる斉神社
天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
高皇産霊神(たかむすびのかみ)
神皇産霊神(かみむすびのかみ)
八衢比古神 (やちまたひこのかみ)
八衢比売神 (やちまたひめのかみ)
天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高皇産霊神(たかむすびのかみ)、神皇産霊神(かみむすびのかみ)は造花三神。この世界の創造の神様。ヤチマタヒコノカミ、ヤチマタヒメノカミは道祖神だ。
ある時天と地が別れ、高天原にアメノミナカヌシという神様が成りました。その後に、タカミムスヒノカミとカムムスヒノカミが成りました。3柱の神様は、男女の区別がなく、成った後にすぐ姿を隠してしまいました。 出来上が …
斉神社の天井には!!でっかい龍神様が~ド迫力なのだ。この龍神様は、御岩神社御朱印帳にもなっている。素敵な御朱印帳だよん♪
中には、桃山時代の阿弥陀如来像がある。
回向祭(斉神社の例祭)
斉神社の例祭が回向祭。4月18、19日。10月18、19日なのだが、近くの土曜、日曜日に催行される。近くの7か所の村、崇敬者のご先祖様を供養する例祭だ。形代流しもあり、誰でも参加することができる。
通常は扉が閉じられ、見ることができない大日如来像が御開帳される。特別御朱印が頒布される。
天井画が素敵な御岩神社
国常立尊、大国主命、伊邪那岐尊、伊邪那美尊、木花開耶姫命、武甕槌命、面足命、誉田別命、軻遇突智命、奥津姫命、素戔嗚尊、大山祇命、倉稲魂命、大己貴命、天御中主命、高皇産霊命、神皇産霊命、金山彦命、金山姫命、少彦名命、別雷命、月夜見命、立速日男命、日本武尊、菅原道真公
計26柱
昭和7年に鎮座された狛犬さん。何年もお詣りさせている御岩神社だが、最初のころはすっきりしていた狛犬さん。いつの間にか苔むしてきて、、、貫禄が出てきてるーーっ。
御岩神社、拝殿の天井画。鳳凰なのかな?色合いが素敵じゃあないか~♪その向こうには、まあるい枠に、花が描かれている。
龍神様の額。2枚になっているけれど、もしかしたら最初は左側の1枚だったのかな?お顔だけじゃあなんだし、、、ってことで、後から体を足した!とか、、、(;^_^A 勝手な想像だケド、、、。
稲荷神社
御岩神社の隣に鎮座されている稲荷神社。狛きつねのように鳥居の両脇を固めているのが、大黒様と恵比寿様。笑顔が素敵♪
触れる御神木
楼門近くにある三本杉(御神木)は触れることができないが、御岩神社拝殿前にある御神木は触ることができる。
が!ワタクシはべったりとは触れないことにしている。人間様の皮脂が樹木についてしまうからだ。幹から1cmくらいの所に手をかざすだけで、樹木の温かみ、エネルギーを感じ取ることができるのだ。
八大龍王
気づかない人は多いようだが、御岩神社の裏手には、八大龍王様も鎮座されている。お釈迦様が悟りを開くときに守護した蛇神様。仏教の神様だ。
難蛇(なんだ)龍王
跋(ばつ)難陀龍王
沙伽羅(しゃがら)龍王
和修吉(わしゅきち)龍王
徳叉迦(とくしゃか)龍王
阿耨達(あのくだつ)龍王
摩那斯(まなし)龍王
優鉢羅(うぱら)龍王
さ~って、八大龍王様に手を合わせたら!すぐとなりには登山道だっ。中腹のかびれ神宮まで約30分。そこから奥宮が鎮座される山頂までは、更に30分!往復2時間の参拝登山なのだ。
賀毘礼(かびれ)神宮
登山道脇に立派な樹木がある。時期によっては草木に埋もれて見えにくいのだが、これも御神木。手を合わせて更に進む。
木の根っこが多く、急こう配もあるので、滑らないスニーカーや登山靴は必須だ。
賀毘礼神宮に向かう登山道には、たくさんの石碑や依り代があり、多くの神様の存在がうかがえる。
賀毘礼神宮に到着ーーっ。雷に打たれたような、こーゆー神秘的な写真が撮れるときもある。
神紋は「葵」と「菊」。
天照大神(あまてらすおおみかみ)
邇邇芸命(ににぎのみこと)
立速日男命(たちはやひをのみこと)
天照大神は、伊勢神宮内宮に祀られている最高神。邇邇芸命は、天照大神の孫。宮崎県に降臨して、国造りをした神様。立速日男命はこの土地の神様だ。
賀毘礼神宮を背に左側の道を登ると、すぐに道が二股に分かれている。山頂への道と裏産道の下山道。頂上を目指す時には登山道を登るが、裏参道から下山することもできる。
奥宮(山頂)
賀毘礼神宮から更に30分。到着ーーっ。
とてもすがすがしい♪龍雲が出迎えてくれたのだ。感謝幸せ雨あられ💛
奥宮があった場所には、石柱がある。
カメラを向けた時、白いものが横切ったのがわかった。それがこれだっ。他の写真には写っていなかった。神様が通過ちう~だったんだわね。スピリチュアルすぎだろーー!と突っ込みを入れたくなる、、、神秘の世界に突入だっ。
人間様のいう事なのだが、この石柱に触ると祟りがあるんですと~
懐がふかーい神様は、たたる!ってことはしないと思うのだが、、、(;^_^A 触れることによって、人間の皮脂が付き、老朽化が早まる!ってのはあるだろうな。見るだけ~写真を撮るだけ~にしたいもんだ。
山頂をうろうろしていると、大きな岩の下にきれいな色をした岩をみ~つけた♪パワー石っていう人もいるけれど、、、ワタクシには何も、、、(^▽^;) 人により感じ方はそれぞれだもんね。
薩都神社(中宮)
お詣りを済ませたら、裏参道から下山なのだ。賀毘礼神宮のある所から裏参道へGO==3 裏参道にも、たくさんの依り代や石柱、祠、お地蔵様などが鎮まっていらっしゃる。
薩都(さと)神社。「さつ神社」とも読む。
地元の神様、立速日男命(たちはやひをのみこと)を祀った神社だ。立速日男命には面白い伝説がある。
とーい昔、この里の松の木に立速日男命が降臨した。村人は、なぜかこの松の木に大小便をしたそうで、それに腹を立てた立速日男命が、村人を下の病気にしてしまったのだとか。
これはまずい!ってことで、賀毘礼神宮に立速日男命を祀ったのだそう。
けれど、賀毘礼神宮までの道は、今のような登山道ではなく、もっと険しかったようで、お詣りに行くことがなかなか、、、ってことで、この地に立速日男命をお祀りしたそうだ。
ここまで来れない人のために、更に平地にも「薩都神社」が鎮座されている。
ここまで来たら、御岩神社はもうすぐ!お疲れ様~
188柱の神様
さてさて、188柱の神様が祀られているという御岩神社だが、その188柱ってどちら様?ってことなのだが、、、こちら様だっ。
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御朱印
通常御朱印
通常御朱印は、「御岩神社」と「賀毘礼神宮」の2種類。
休日限定御朱印
休日に頒布される御朱印は、見開きの真ん中に朱印が押されている。
雨の日限定御朱印
御岩神社が雨の日だけ頒布される御朱印。頒布されるかどうかは、インスタグラムでチェック!
回向祭限定御朱印
回向祭には、「大日如来」の御朱印が頒布される。
その他、「薩都神社」例祭や、お正月にも限定御朱印が頒布される。
龍の御朱印帳
御岩神社オリジナル御朱印帳はいくつかあるのだが、一番人気は龍の御朱印帳。斉神社の天井画が描かれた御朱印帳なのだが、在庫がない時もあるので要注意。
ここだけの話
御岩神社前の大通りをちょこっとだけ坂を上がっていくと、お豆腐屋さんがある。とーってもおいすい~のだYO♪おからドーナツもあるのだが、早い時間に売り切れてしまうのでなかなか買えない。でも!御岩神社の焼き印が押されたどら焼きがあるのだっ。
御岩神社の自動販売機には、徳川ボトル入りのコカコーラがある。これは、水戸市の常磐神社にもあったな~常磐神社は、徳川さんを祀っている神社だからネ。お土産にいいんじゃね?ってことで(^▽^;)
アクセス
駐車場は十分にあるが、お正月や回向祭などの行事があると、はんぱなく渋滞するぞ!
参考:茨城県神社誌